タイプ:シャンパーニュ(スパークリングワイン)
葡萄品種:シャルドネ
生産地:フランス シャンパーニュ
飲用温度:8~10°C
【テイスティングコメント】
若い時の荒々しくも強いエネルギーに満ちたこのキュベは、時が経つにつれてメニル特有の旨味とともにひとつの球体として完成されつつあります。そこには、洋ナシや焼きリンゴ、花梨などのアロマが溶け合い、人々が知らない別世界に生るひとつの果実としてイメージされ、海の幸がもたらす旨味の世界や山の幸によって授けられる食の世界に通じています。あらゆる果実の香り、メニルの石灰質のミネラル、完熟した果実の旨味と酸味、全ての要素が中心へと集約していき、まるで小さな太陽が目の前にあるかのよう。クラシカルな造りであり、非常に力強く、エネルギーに満ち溢れています。
お料理は、味わいの深みに合わせて、魚介やジビエなどの食材に相性が良く、特に、松茸やポルチーニなどの茸料理に相性が良いです。
【生産者について】
ベルトラン・ロベール氏は、1977年から、この家族経営のワイナリーで働き始め、独立シャンパーニュ生産者の会の会長を務めるなど、彼の造るシャンパーニュ同様、地元でも一目置かれる存在として活躍しています。ベルトランの祖父アンリ・ロベール氏は1930年代に、この土地に多くのブドウ生産者を集めて、高性能のプレス機を購入するなど、醸造テクニックを向上させようという、現在の協同組合の元となるものを造った人物としても有名です。そして、今日、5世代目のクレール・ロベール女史に引き継がれ、より洗練されたスタイルのシャンパーニュに発展しつつあります。所有する畑はコート・デ・ブランでも最良のシャルドネを生産するとされる、本拠地ル・メニルの畑で、小高い丘の中腹に位置しています。