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2026/04/17 17:48


こんにちは。

今回は二日目の後半、ジュヴレ・シャンベルタン村の会場【Marsannay, Fixin, Gevrey-Chambertin, Morey- Saint-Denis, Bonnes Mares, Clos des Lambrays,Clos de la Roche, Clos de Tart, Clos Saint-Denis】のワインを試飲していきます。

こちらの会場は普段はワイン用の樽の工場だそうです。

先ずはシャルロパン!2025年ヴィンテージのワインもありますがこちらは瓶詰め前のもの。試飲用として持ってきたということですね。まだ味わいとして整いきっているわけではありませんでしたが、シャルム・シャンベルタンは流石グラン・クリュといった風格が出ていました。末尾5年のヴィンテージは良いヴィンテージというブルゴーニュのジンクスは続くのでしょうか...期待しましょう。

そして、ここから連続してモレ・サン・ドニ村のグラン・クリュ・モノポールの生産者。

クロ・ド・タール

そして、クロ・デ・ランブレイ

畑名=ドメーヌ名となる両生産者を一度に試飲できるのは大きな魅力!ここはしっかりと試飲してコメントを残しました。

2023 Clos de Tart
トップノートにナツメグやクローヴといったスパイスのニュアンス(特にナツメグが強い)、ローリエやフェンネルといったハーブ、そして特徴的な沈香に近いような香りにグッと引き込まれるような凄みも感じます。モレ・サン・ドニの個性である野菜系の旨味(ミネラル)の他に牡蛎や鹿肉といったジャンルの違うミネラルも感じ取ることができます。クロ・ド・タールにはあらゆる要素があると誰かが言ったようですが、まさにそんなイメージでした。
※沈香とは香木の一種で、神社等で焚かれるお香の一つ。心が落ち着くような香り。

2024 Clos des Lambrays
グラスを近づけた時から香水のような圧倒的な華やかさに驚きを隠せませんでした。フローラルとスパイスが混ざり合ったような香り立ち、ナツメグにシナモン、そしてカルダモンのようなニュアンスがあり、これがこのワインのトーンを一段高いものにしています。さらにフランキンセンス(乳香)のようなエキゾチックかつ神秘的な香りもあり、まるでアラビアンナイトのような異国情緒を感じる雰囲気があるワイン。

改めて偉大なグラン・クリュだと実感させてもらいました。

続いて、最近当店にも最新の2023年ヴィンテージが入荷したルシアン・ボワイヨ。
今回の試飲は2024年ヴィンテージが中心でした。2024年はベト病の影響で収穫量がかなり減少した年でこちらのドメーヌもかなり影響があったようです。ですが、出来上がったワインの完成度は素高くそれぞれの畑の個性がはっきりと出ておりました。

2024 Les Evocelles
気品があり鹿肉のような動物系の旨味(ミネラル)がワイン全体を支えています。この畑が一番最後に収穫をするそうです。

2024 Les Corbeaux
沈香やクローヴといった香りがあり、とても落ち着いた雰囲気があります。ですが、非常に複雑なワインで多種多様なハーブとミネラルが感じられる。

2024 Les Cherbaudes
とてもスパイシーで特にナツメグの香りが強くワイン全体に艶を与えています。ジュヴレ・シャンベルタンの個性でもある鹿肉のような動物系ミネラルと春菊の様なタンニン、そこに根菜の様な風味も感じられコルボーとはまた違う深みと複雑性があります。

現当主のピエール氏。ワイン造りを始めて45年になるそうです。

そして、今日本でも注目度が上がっている新しい生産者、レ・ザストル。今回の旅で最も印象に残ったドメーヌの一つです。

ヴォギュエの醸造長フランソワ・ミエ氏の息子、ジュリアン・ミエ氏。彼がこのドメーヌの醸造に関しての全権を担っております。柔らかい雰囲気のナイスガイです。
※写真を広角で撮ってしまった..

何故このドメーヌが印象に残っているかという理由ですが、その前に今回のグランジュールで良く耳にした醸造のトレンド(?)的な言葉をお話します。今回、各会場で何人かの生産者からアン・フュージョンという言葉を耳にしました。

◆アン・フュージョンとは?


雑に直訳すれば合わせない・混ぜない?のようなニュアンスでしょうか。
実際話しを聞くに正式な醸造用語ではなく、日本で言う和製英語のような造語に近いもののようです。
醸造過程で行うルモンタージュやバトナージュといったタンク上部に浮いた果皮の固まり(果帽)と果汁全体を撹拌する作業を行わず、果帽がカビないようタンク上部の部分だけ少しかき混ぜるような方法のことだそうです。(例えるなら、ティーパックをカップの上の方で少しチャプチャプするようなイメージ...とのこと)

目的としては抽出を強くしすぎないようにするためとのことです。ソフトな味わいにするためにといったところでしょうし昨今のナチュラル・ビオ志向という側面もあるのかなと思っています。

そして、このアン・フュージョンという言葉をこの後色々な生産者で聞きました。流行りのスタイル...なのかもしれませんが、個人的な所感としてはなかなか難しい試みなのではないかと試飲を通して感じました。ただ、その中でも良いバランスで造っている生産者もいましたし、改めてこのような現場に行くと日本では得られない情報や経験が出来るのだなと実感しました。


で、話をレ・ザストルに戻しまして、ジュリアン氏もアン・フュージョンという言葉を話していましたが、このドメーヌのワインは前述のような不安定な要素がなく、試飲したマルサネ畑名、フィサン1級、ジュヴレ・シャンベルタン畑名の3種、どれもバランスのとれた綺麗な構成で素晴らしいワインでした。そういった意味で非常に印象深いドメーヌでした。


さて、少しここでこちらもご紹介。
これはグジェールといったチーズを練りこんだシュー生地で、ブルゴーニュでの試飲会では良く見かける定番のおつまみです。以前自分でも作ってみましたが、やはり現地のグジェールは違う!風味も食感も段違いの美味しさ。この後の試飲会でも見かけては食べまくってました(笑)。

その後も試飲は続きます。

ドメーヌ・シリュグ

ポンソ

シルヴァン・パタイユ

ここで時間切れとなってしまったので、この日の試飲はここで終了。この後はメイン拠点となるディジョンへ向かいます。

翌日は午前中にマコネ地区がテーマのグランジュールに、午後にジャン・フルニエのドメーヌへ訪問。

今回はここまで。